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アーユルヴェーダの木の下で

ハタイクリニック アーユルヴェーダスタッフのブログ

座ったままで

お盆も過ぎたけれど、毎日毎日暑い日が続いています。
夜、暑くてなかなか寝付けなかったり、朝は早い時間に目が覚めてしまったりして、睡眠不足になりがちです。
もっとしっかり眠りたいのに…体力があまり回復してないなぁ…などと、思う事があります。

アーユルヴェーダでは「食事」の次に大切なものが「睡眠」と言われています。
古典には睡眠に関する記述が細かく書かれています。
一つには、「健康な人は昼寝をしてはいけない」と言います。
昼寝は「油性」を増やし、スロータス(体のいろいろな経路)の通りを悪くして、カファを増やしてしまいます。
確かに昼寝をすると身体が重だるい感じになる、なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。
でも、「夏」は例外的に昼寝をしても良いとアーユルヴェーダの古典は言います。
夏の暑い日差しは、私たちの身体を乾燥させて、体力を奪い取り、ヴァータを増大させます。
また日の出が早く、夜が短いために充分な睡眠を取れなくなります。
そのため昼寝で不足した睡眠を補う必要があるのです。
(ちなみに、夏でも昼寝をしてはいけない人というのもいます。それは元々カファが増えやすいカファ体質の人です。)

また、次のような記述もあります。「座ったままの昼寝は、乾性も油性も増やさない」つまり、カパを乱すことなく、
身体に悪影響を及ぼさないと。
「座ったまま眠る」なら、横になって眠るのと違い、深く眠り込むことがありません。
最近はパワーナップなどと言われ、午後の1時から3時くらいの間に15から30分くらいの座ったままでとる昼寝を
推奨している企業が増えて来ています。頭の疲労を回復し、本来の能力が発揮できるようになるとか。
今では常識になりつつあるパワーナップですが、はるか昔に、同じような昼寝の取り方を説明しているなんて、
アーユルヴェーダの古典はすごいですよね。
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私はこの軽いお昼寝が大好きです。午後にソファに座ったまま20分くらい眠るととてもすっきりします。
夏は積極的に取るようにしています。(もちろん、朝は5時過ぎに起きています)
おかげさまで夏バテをすることもなく元気に過ごせています。

また、古典では、季節を問わず、積極的に昼寝をすべき人についても説明しています。
疲労がたまっている人、激しい怒り、恐怖、ストレスがある人、喘息、下痢、消化不良、高齢者、子ども、
病気の人、空腹の人、衰弱している人、よく話をする人、頭脳労働する人、睡眠不足の人、などは
季節を問わず積極的に昼寝をするべきと勧めています。

現代人の場合はこの中の「疲労がたまっている人」「ストレスがある人」「頭脳労働する人」
「睡眠時間不足の人」に当てはまる人が多いのではないでしょうか。
この「座ったままのお昼寝」を1年を通してうまく活用するとよいかもしれません。
良い睡眠は、身体に幸福と長寿を与えます。上手にお昼寝で休息をとって、この夏を乗り切りたいと思います。
-M4-
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