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アーユルヴェーダの木の下で

ハタイクリニック アーユルヴェーダスタッフのブログ

健康と安全に直結

元旦に発生した能登半島地震の際、母が経験した出来事から改めて考え直したことがありました。
母は新潟県の日本海側に住んでいます。今回の能登半島地震では震度5強が観測された地域です。
地震の揺れが激しく、津波の恐れがあったため、母は急いで高台へ避難したそうです。
母は普段から緊急時に備え、持ち出し用のバッグを2〜3個用意している用意周到な人でした。
しかし、実際に避難する際にはバッグを持っていくことなく、ただ上着を羽織って逃げたそうです。
そんな中、母は高台に着いてあることを思い出して家に引き返したと言うのです。
それは排尿でした。トイレに行き忘れていたことを思い出したのです。
高台は屋外の空き地で、雪のある寒さの中、何時間続くかわからない先行き不安な状況に、
排尿の心配が重なったのです。
余震が何度も続き、津波の危険がある中で、恐怖と不安を感じながらも、家のトイレまで走って戻り、
大急ぎで用を足し、すぐにまた高台へ戻ったそうです。
この話は笑い話のようですが、実際には真剣な話です。
母になぜそんなに我慢していたのかと聞いてみると、排尿を我慢しているつもりはなく、
他に優先することがあるから後回しにしている感覚だったそうです。
母は元看護師で、仕事柄トイレを後回しにすることが多かったようです。
それは定年退職をしてからも無意識に習慣となっているようでした。
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一方で、アーユルヴェーダの古典にも、自然的欲求を我慢してはならない。
それらを抑制することにより、様々な病気の原因となると書かれています。
自然的欲求とは、排尿、排便、射精、放屁、嘔吐、くしゃみ、げっぷ、あくび、空腹、口渇、落涙、眠気、
運動後の呼吸などのことです。
アーユルヴェーダの観点からも、排尿は大切な自然な欲求であり、我慢することで
体内のよい環境が保てなくなるとはっきり記されています。
排尿は小さなことのように感じられますが、体を健全に保つために重要な役割を果たしています。

母の話しを聞いて、私自身も排尿を後回しにすることがあることに気付かされました。
特に仕事中などは、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
様々な状況や事情によって排尿のタイミングをコントロールできることはありがたいことです。
しかし、無意識に後回しにすることが習慣になってしまうのは問題です。
今回の地震で母が経験した話を聞いて、改めて見直す機会となりました。

普段から尿意に注意を払い、適切なタイミングで行うことが重要です。
これは健康を維持するためだけでなく、震災や災害の備えにもなるということがよくわかりました。
排尿を後回しにする習慣を改めることが、健康と安全に直結することを忘れてはなりませんね。

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