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アーユルヴェーダの木の下で

ハタイクリニック アーユルヴェーダスタッフのブログ

家族という壁

アーユルヴェーダには、その理論を学ばずとも、生活習慣として手軽に取り入れられる

有益な健康法がたくさんあります。

例えば、私が本当に誰にでも受け入れやすいセルフケアとして何か挙げるとすれば、

まずは白湯とタングスクレーパーによる舌の掃除です。どちらも簡単で、効果も体感しやすいと思っています。

しかし・・・。



去年、弟の誕生日にハタイクリニックで取り扱っている銀製のタングスクレーパーをプレゼントしました。

もちろん使い方や効能も簡単に書き添えて。押しつけがましくならないように細心の注意を払って。

なのに、なのに・・・!実家に帰った時に、弟の洗面用具一式が並んでいる棚を見ると、

そこには私が送ったタングスクレーパーは置いてなかったのです。ほこりをかぶっているならまだしも、

置いてすらないということは試しもしていないということに違いありません。

せこい話ですが、心の中で「あれ、そんな安い物じゃないんだぞ!」と舌打ちしていました。

そして白湯。

これまで母が食べすぎで調子が悪いというたびに、白湯がいいよと言ってきたのですが、まったく聞く耳を持たず。

母には昔から愛用している胃薬があり、その胃薬への信頼は絶大です。

先日も、夕食の後母がごそごそ何かを探しているので「どうしたの?」と聞くと、胸やけがするから

胃薬を探しているといいます。私は自分自身、胸やけの時に白湯を飲んでスーッと治った経験があるので、

今日ばかりは強く行こう!と心に決めて、「白湯飲んで!白湯!」と母の前に熱々の白湯を置きました。

母はそれでもそんなもの目に入らない様子で薬を探しています。「はい、とにかく飲んで!」と強く言うと、

ようやく座って白湯を飲み始めました。白湯を飲んでみても、どうしても胸やけがおさまらなければ、

薬をのめばいいのですから。

母が湯呑茶碗一杯の白湯を飲みほしたのを横目で確認しつつ、私は隣で本を読んでいました。

30分ほどたったころ、母が静かに新聞を読んだり手帳に日記を書き込んだりして落ち着いているので、

さりげなく「胸やけどう?」と聞くと、まるで胸やけなんてなかったかのように「どうもない」と一言。

これは方言で、「なんともない」という意味です。


「でしょう!だから言ったでしょう、胸やけには白湯が効くって」と私は鬼の首を取ったような気分でしたが、

そこは敢えて押さえて、「よかったね」というだけにとどめました。恩知らずにも、母は白湯と胸やけがおさまったことの間に

因果関係を感じていない様子でしたが、今回のことは大きな一歩だと思っています。

また次回胃もたれや胸やけを訴えた時には、ほら、あの時も!と思い出させて白湯を勧めることができます。


とこんな風に、アーユルヴェーダの知恵の恩恵を少しでも多くの人に受けてもらいたい、

特に身近な存在、家族から・・・と願う、まさにその家族が私にとっては一番厚い壁だと日々思わざるをえないのですが、

小さな成功を励みに、くじけずあきらめず地道に啓蒙していこうと思います。

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