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アーユルヴェーダの木の下で

ハタイクリニック アーユルヴェーダスタッフのブログ

敬老の日に

敬老の日に祖父に花束を贈ったら、祖父が電話をかけてきてくれました。
敬老の花

ところが、満98歳を迎えた祖父は大変耳が遠くなっており、電話口の私の声が
聞き取れませんでした。お互い必死に「もしもーし!!」と繰り返しましたが、
結局祖父は「耳が遠なってしもて、あかんなぁ。」と一言話すと、受話器を母にバトンタッチ。

祖父が孫とべたべたとした付き合いを好む性格ではないのを理由に、
毎年きちんとお祝いしてこなかった薄情な孫の私ですが、
先日お花屋さんの前を通りかかった際に、伝えたくても伝わらなくなってしまう日は
いつか必ずくるんだ、という思いがふと湧いてきたのでした。
こんなに喜んでもらえるなら、もっと早くやればよかったな、と後悔しつつ、
気持ちが伝わってよかったと思いました。

祖父は白内障や三叉神経痛を患いましたが、それ以外ではほとんど医者にかからずに
歳を重ねました。
全ての病は胃腸から生まれるとアーユルヴェーダは説いていますが、
祖父の食習慣を振り返ると、日本の伝統食を好み、とにかくよく噛んで食べていました。
特定の嗜好品にとりつかれることもなく、暇だから食べる、とか日常的に食べ過ぎる、
ということがなかったです。
長寿の要因なんて限定できませんが、
祖父の食習慣はアーユルヴェーダが勧める食事法の一部を実践しています。
特に「よく噛む」という行為は、自分の意思で消化を助けることができる方法だと知っているのに、
その実践が伴っていない私は改めて祖父を見習いたいと思いました。

30年前は安易に近づけない厳しかった祖父も、今や認知機能は衰え、
つじつまが合わないこともありますが、日常生活動作はなんとか自立しており、元気なご長寿。
といえども、衰えた身体を動かすのは痛いところが多くて大変そうです。
ヴァータが優勢の高齢者にはオイルマッサージを習慣にするのが最適です。
今度祖父が受け入れてくれたら全身にオイルを塗りたいです。
オイルの力で身体に滋養としなやかさを届けたい、
すこしでも身体を楽に動かせるようにと願うばかりです。
そして、介護サービスを受けにいく先で働く若者達に、
これまで私が聞かせてもらってきたように、貴重な昔の話を沢山してほしいと思います。

-N-