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アーユルヴェーダの木の下で

ハタイクリニック アーユルヴェーダスタッフのブログ

大根親子

いまの時期に、無性に食べたくなるものがあります。それは大根おろしです。
大根=冬ですが、なぜかこの時期に大根おろしを食べたくなることがあります。

わたしは毎年5月から6月に、食欲が落ちてきて消化力が低下します。普段の食事量を摂ると、胃が重たくなるのです。
そんなときに大根おろしを食べると、なんとなくお腹が軽くなる気がします。
生の大根には、でんぷんの分解を促進し、消化を助けるジアスターゼという消化酵素が含まれています。この酵素が胃腸の働きを助け、消化不良を解消してくれるのだそうです。消化酵素は熱に弱いので、生で摂ることで消化酵素の働きを強めます。
大根は、甘味・辛味・苦味で、消化後の味は辛味です。この辛味が、アグニと似た働きをします。

「大根の細胞は、破壊すればするほど辛味が出てきます。すりおろせば鋭性になります。
また、清澄性によって解毒化がスムーズに促進されると考えられていますので、消化に負担をかけずに速やかにアーマを解消させることができます。(参考文献:NPO法人日本アーユルヴェーダ研究所.アーユルヴェーダを毎日の食卓に.2011.49-50p)」

消化力が段々と低下していくこの時期に、辛味×鋭性の大根おろしは、まさにうってつけの食べ物です。

そういえば、父はよく大根おろしを食べていました。「なぜ大根おろしを食べるのだろう。大人って変わってるな。」と子供だった私は不思議に思いながら、せっせと大根おろしを作っていました。
典型的なヴァータの父。痩せていて食が細いですが、食べることが大好きです。
大根おろしを食べることは、消化力を高めるために無意識に行っていた、父なりの工夫だったのかなと思います。
消化力が落ちたときは、消化の働きを助けるもの・消化しやすいものを食べる。このような当たり前のことができないがために、健康を害してしまいます。

いまの自分に有益なものを食べることの重要性を、自然体な父から学んだような気がします。
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-K2-