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アーユルヴェーダの木の下で

ハタイクリニック アーユルヴェーダスタッフのブログ

アスパラガスの味で見えた効果

ずっしりして、穂先までみずみずしくキュッと締まった、おいしそうなアスパラガスをスーパーで見つけました。
春から夏にかけてが旬なので、値段もだいぶお手頃になって嬉しい限りです。
うま味がいっぱい詰まっているので、ただ湯がいただけでも美味しくいただけます。


アスパラ


アスパラガスを調べてみると、
滋養強壮、スタミナUP、ストレスの軽減、貧血や血行の改善、
老化防止、認知症予防、肌をキレイにする、利尿作用効果など、たくさんの素晴らしい効果があります。
風邪を予防したり、免疫力を高める効果もあるので、コロナでなにかと気になる今、積極的に食べたいです。
いろんな効果が期待されて、研究も盛んに行われており、化粧品や医薬品などにも使われているのだそう。

アスパラガス農家の方が、茹でた汁も、みそ汁やスープにしていました。
試してみると、アスパラガスのうまみが出ていて、すごくおいしいです。
また、茎の下部分は、固かったり筋張ったりしているので、ピーラーで削っていましたが、
包丁で細かく切れ目を入れると、気にならなくなり、余すところなく食べれます。
(これも農家の人がテレビで紹介していました。)


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茎の根元に細かく切れ目を入れると食べやすく捨てるところもありません。


アスパラガスを良く味わってみると・・・
甘味あって、穂先や皮には、ほんのり苦味を感じます。
アーユルヴェーダでは6味
(甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味)それぞれに、効果効能があるといいます。

「甘味」は口に入れるとホッとして、幸せな気分になり、
疲れているときは元気が出てくる味です。
満足感や、よろこびを与え身体を滋養し、ピッタとヴァータをおさえてくれます。

「苦味」は血液や皮膚をキレイにし、消化力を増し、体に蓄積した余計なものを削り取り、カファをおさえてくれます。
ここで、驚いたことが・・・それは穂先に感じる「苦味」です。
なんと、穂先には「ルチン」といって、血管を柔らかくして動脈硬化をおさえる効果があるのだとか。
アーユルベーダには、ビタミンやたんぱく質とかの概念はありませんが、
味で血液の問題に良い効果があると言っています。
いろいろな成分を知ることも大切ですが、
そんなことが分からなくても、味で見極められるというのは、アーユルベーダの強みです。

アスパラガスの株の寿命は10~20年もあり、長く栽培できるのだそうです。
また、土の中に隠れてみえない根っこは、掘り起こすと1メートルほど伸びているものもあり、ものすごい大きさ。
1日で10~20cmも伸びるので、朝と夕方に1日で2回も収穫できるという・・・驚きの成長スピードです。

アスパラガス自体が、とても生命力のある野菜だから、滋養効果が高いのも、うなずけます。
ヴァータ、ピッタ、カファどの体質の人にも勧められる、すぐれた野菜だと思いました。

1年で最も体力や消化力が落ちるといわれる夏に向けて、身体が準備しようとしているから
最近アスパラガスが無性に食べたくなるのか・・・
大好きなアスパラガス、今日の夕飯はどんなふうに食べようかと、考えるだけでうれしい気分になりました。

-T-