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アーユルヴェーダの木の下で

ハタイクリニック アーユルヴェーダスタッフのブログ

食べ方のルール①「せめてこれだけ」

アーユルヴェーダでは食事、睡眠、性生活を人生の3本柱といいます。
この3つの中でも、特に細かく述べられているのが食事のことです。
体質、病気、消化力、季節、一日の時間帯などに応じて、何を食べるか
食べるべきでないか、具体的な食材の名前を挙げて書かれています。
そして私がさらに、アーユルヴェーダって本当に人間の性を
知り尽くしたところから説かれている、すごい!と思うのは、
食べ方も重要視して注意事項を述べているところです。
その食べ方のルールは8つあるのですが、今改めてどれだけ実践できているかと
自分の食事の仕方を見直してみると恥ずかしいことにできていないことだらけです。
が、一つだけ、自分でかなり意識していることがあります。
それは「食事に集中して、心をこめて食べる。(ながら食いしない)」です。

この「ながら食い」ですが、古典ではなんと食事中のおしゃべりも禁じているそうです。
現代の私たちにとっては、食事中に会話を楽しむというのは社交マナーの
一つに思うくらい、当たり前の習慣になっています。
もし会話なしで沈黙して食べるようにと言われたら、食事が苦痛になる人も
いるかもしれません。
私も職場ではスタッフと昼食を摂ることが多いので、私の妙なこだわりで
お通夜みたいな雰囲気にしてしまってもいけないので、
楽しく会話に参加しながら食べますが、家で一人で食事する時は
雑誌や新聞を読み「ながら」、スマホを触り「ながら」
食事をすることははっきりとNOと自分に言っています。
ラジオや音楽も消すようにしています。(テレビはもっていません)
音楽くらいはいいのでは?と思われるかもしれませんが、
耳の意識が思った以上に目の前の食事から音の方に行ってしまい、
味の認識度が半減するような感じを体験してから何となく気持ち悪く、
やめるようにしました。
一人暮らしなので、誰もみていないし、好きな事しながら食べようと思えば
いくらでもできます。忙しい時はスマホ片手にメールチェックして時間節約したい、
と思うときもあるんですが、いやいやダメダメ、とスマホを脇におきます。

どうして食事に集中して食べることが大切なのか?
アーユルヴェーダ的には、
集中して食べることでよく噛み、五感も満足して消化機能も上がる、とか
腐ったものや毒を誤飲誤食することを防げる、とか、
満腹感に気づかず、又は満足感が得られず食べ過ぎてしまうのを防げるとか・・・
実利的な理由はいろいろあるのでしょうが、
私個人としては一番深い理由には「ながら食いだと食べ物への感謝が
なくなるから」ということがあるような気がしています。

日本でも私が子供の頃は、食事の時のマナーを厳しくしつけられました。
食べ物をおもちゃにしない、身体を不必要に動かして食べない、
口にものを入れたまま話さない、食時中に歌を歌わない、ひじをつかない、
背筋をのばしてちゃんとすわる、残さず食べる、きれいに食べる、
「いただきます」「ごちそう様でした」と手を合わせていう、などなど。
(ちなみにこの「いただきます・ごちそう様でした」の所作は、外国人の人には
とても神聖に見えるらしく「Beautiful!」と言われたことが何度かあります。)
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これらは社会に出てからのマナーとしてという意味もありますが、
その根底にあるのは食べ物に対する姿勢、つまりは感謝ではないかな、と思います。
食べることができるということは決して当たり前のことではなく、
ありがたいことだというのを昔の人は身に染みて感じていたのでしょう。
昔に比べて現代では食べ物が本当に簡単に手に入るようになりました。
夜中でもコンビニに行けば何かしら食べ物が手に入ります。
だから食べるということに対して雑になっているのかもしれません。

はるか太古の昔から、人間の性を見抜いていたアーユルヴェーダが
わざわざ説いてくれた食べ方のルール。
もう一度丁寧に見直して実行してみたら、現代人は驚くほどの恩恵を
受けるのかもしれません。
今年は、8つあるルールのうち1つだけでなく、2つ3つは実践してますと
言えるように!・・・なるべく簡単なのから実践しよう。(早くも弱気)

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